レビュー · 2026

Sign.Plusレビュー(2026年):スイス発の電子署名プラットフォームを徹底検証

スイス開発の電子署名プラットフォーム。モダンなUX、強力なコンプライアンス(ESIGN、eIDAS、ZertES)、成長チーム向けの競争力ある価格設定。

86 /100

編集部スコア

非常に良い

テスト・レビュー: eSignCompare · 最終更新 2026年8月30日

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Sign.Plus

おすすめの用途

エンタープライズ価格を支払わずに、クリーンなインターフェースで法的準拠の電子署名を必要とするフリーランサー、中小企業、中規模企業。

一目でわかる
86 /100

編集部スコア

非常に良い

使いやすさ
92
機能
84
料金
88
セキュリティ
90
サポート
72

メリット

  • このカテゴリーで基準になる操作性。機能を満たすだけでなく、使っていて気持ちがいい
  • スイス開発で、ISO 27001とSOC 2は第三者監査済み。加えて例の少ないZertES準拠
  • 公開価格で送信ごとの追加料金なし。Professional以上は署名リクエスト無制限
  • EU、スイス、法域ごとの保管要件に対応するデータレジデンシー

デメリット

  • 連携先はDocuSignやAdobe Signより少なく、HubSpot、NetSuite、Autodeskのネイティブコネクタはない
  • ワークフローの自動化は最低限で、条件分岐や多段階の承認フローは組めない
  • 無料プランはアカウント全体で3リクエストまで。試すには足りるが、業務では使えない

スペック一覧

当編集部の実機テストに基づく項目です。レビューで確認できたものだけを表示しています。

スペック一覧: Sign.Plus
無料プラン 対応
開始価格 $9.99/月(年払い) 月払いなら $14.99 · Personal
適格電子署名(QES) ネイティブ対応 · 有料クレジット制(全プラン)
法的有効性 EU(eIDAS)+スイス(ZertES)
データ所在地 リージョン設定可
HIPAA 最上位プランのみ
FedRAMP 非対応
編集部スコア
86 非常に良い

概要

Sign.PlusはDocuSignになろうとしていません。それが最初に気づくことであり、まさにこのプラットフォームを面白くしている点です。スイスのプライバシー重視企業Alohi SA(Fax.PlusやScan.Plusも運営)が開発したSign.Plusは、電子署名に対して意図的にミニマリストなアプローチを取っています。無駄を削ぎ落とし、コンプライアンスを維持し、ユーザー体験を磨き上げる。従来の署名プラットフォームの複雑さに不満を感じたことがある人なら、この思想に共感するでしょう。

画面を見れば、どこに手をかけた製品かはすぐ分かります。多くの電子署名ツールが業務システムの見た目を新しくしただけなのに対し、Sign.Plusは普段使いのアプリの手触りのまま、仕事で求められる要件を満たしています。契約書をアップロードし、3つの署名フィールドを配置し、テスト用の署名者に送信するまで97秒。ストップウォッチで計測しました。チュートリアルも設定ウィザードもなく、先にデモの予約を求められることもありません。置いて、並べて、送るだけです。

しかし、シンプルさを弱さと混同しないでください。Sign.Plusは規制面で厚みがあります。米国のESIGN ActUETA、EUのeIDAS、そして本当の差がつくのがスイスのZertES準拠です。最後の項目は多くの人が考える以上に重要です。ZertESはスイスの電子署名に関する連邦法であり、そのサポートにより Sign.Plusは国内規制準拠を必要とするスイスの法律事務所や金融機関にとって最有力の選択肢となります。この価格帯で、この3つの組み合わせを提供するプラットフォームは他にありません。

プラットフォームはWebアプリケーションとして動作し、iOS・Android向けの洗練されたネイティブアプリと開発者向けのREST APIを備えています。すべての有料プランには追加料金なしでScan.Plus Proが付きます。Alohiのモバイル文書スキャナーで、そのまま署名の流れにつながります。

Sign.Plusが向いている相手

機能の多さより分かりやすさを取る人のための製品です。契約書を送るフリーランスのデザイナー、顧問契約を交わす少人数の法律事務所、大企業向けの価格を払わずにeIDASが必要な欧州のスタートアップ、月に数件の契約を扱う小さな代理店。署名の量はほどほどでも求められるコンプライアンスの水準は高く、使う予定のないSalesforce連携の設定に時間を取られたくない。そういう条件なら、選ぶ価値があります。

実機検証:書類に署名する

1枚の業務委託契約書を、アップロードから相手の署名まで一度通しました。テスト用に用意した契約書で、実在の取引ではありません。以下はすべて日本語インターフェースの実画面です。

アップロードと分岐

署名するタブは1枚のカードだけで、pdf, doc, ppt, xls, jpg, png, rtf, tiff を受け付けます。ファイルを置いた瞬間に選択肢は2つだけになります。自分自身に署名署名をリクエストか。この分岐が情報設計のすべてで、案件やプロジェクトのような入れ物を先に作らされることがありません。

Sign.Plusのアップロード画面。PDFが追加され、自分自身に署名と署名をリクエストのボタンが表示されている
カード1枚、分岐は2つ。署名までの間に余計な階層がありません。

自分で署名する

自分自身に署名を選ぶとそのままエディタが開きます。左のフィールド一覧は署名・イニシャル・日付・テキスト・チェックボックスの5種類。ドラッグして置けば、その場で編集できます。

署名ダイアログはタイプ・描画・アップロード・履歴の4タブ構成です。タイプは名前から手書き風の候補を生成し、ペンの色と太さは隅にまとめられています。履歴は作成済みの署名を再利用するタブで、日常的に署名する人ほど効きます。ボタンの上には「確認をクリックすることで、これは私の署名の法的表現であることに同意します。」という同意文が置かれています。

署名を修正ダイアログ。タイプ、描画、アップロード、履歴の4タブと生成された手書き風署名
署名の作り方は4通り。確認の前に法的表現への同意が示されます。

残りのフィールドを置く作業は1分もかかりません。フィールドはグリッドではなくクリックした位置に吸い付くので、印刷された罫線に合わせるのも簡単です。

自分の側の署名欄に署名と日付を配置した契約書
こちら側の署名を先に入れた状態。相手の欄はまだ空のままです。

相手に署名を依頼する

もう一方は4ステップのウィザードです。書類を追加する → 受信者を追加する → フィールドを追加する → レビューと進み、進捗バーが常に見えています。

受信者には名前・メール・役割を設定します。役割は署名が必要コピーを受け取る対面で署名の3つ。署名ステップを追加するで順番待ちの署名も組めるので、1人目が終わってから2人目にメールが飛びます。これは上位契約なしで使える本物のワークフロー機能です。

受信者を追加する画面。役割のドロップダウンに署名が必要、コピーを受け取る、対面で署名が並ぶ
役割と署名ステップ。標準プランの範囲で組めます。

受信者ごとの本人確認もここで選びます。パスコードSMSコード、そしてAIによる身分証明書の確認の3つで、「書類にアクセスするために必要です」と添えられています。ただしドロップダウンに並ぶことと使えることは別です。設定画面で本当に含まれているのはパスコードだけで、SMSコードと身分証明書の確認は別途購入する前払いクレジットで動きます。買っていないアカウントの残数は0件と表示されます。製品内の購入画面での価格はSMSが1通0.30ドル、身分証明書の確認が1件2.00ドル。ドロップダウンにあるから含まれている、とは考えず、消耗品として見積もっておくのが正解です。

検証方法のドロップダウン。パスコード、SMSコード、AIによる身分証明書の確認
受信者ごとの本人確認。パスコード、SMSコード、身分証明書の確認から選べます。

相手側のフィールドを置く

3つ目のステップでは、フィールドが受信者ごとに色分けされます。こちらの分はすでに埋まっていて、相手の分は緑のプレースホルダーで表示されます。日付フィールドにはMMMM dd, YYYYという書式のヒントが入るので、相手が形式を迷いません。またこのステップにだけ添付ファイルフィールドがあり、自分で署名する経路には出てきません。身分証明書や資格証明を契約書と一緒に返してほしいときに使えます。

フィールドを追加する画面。受信者セレクタと相手用の緑のプレースホルダー
受信者ごとの色分けと、自分で署名する経路には現れない添付ファイル。

送信のステップ

レビュー画面は件名を「ご署名ください: 書類名」で埋め、契約が締まるかどうかを地味に左右する2つの設定を前面に出します。リマインダーを送信は既定で毎日、書類の有効期限は30日後。どちらも探しに行く設定ではなく、最初からそうなっている点が効きます。

レビュー画面。メール件名、メッセージ、毎日のリマインダー、30日の有効期限
リマインダーと有効期限は初期値。自分で見つけに行く設定ではありません。

送信後の確認画面は「送信しました」で終わらせず、仕組みを説明します。署名者は指定した順序で通知され、1人終わるごとに自分に通知が届き、完了時には関係者全員がコピーを受け取ります。

書類が送信されましたのダイアログ。順序、通知、コピーの3点が説明されている
順序・通知・コピーの扱いを、送信した時点で明示します。

送信した書類は保留中に入り、署名待ち (0/1)と進捗バーで表示されます。日本語画面はこの分数を省略せずに出すので、何人中何人が終わったかが一覧のまま分かります。

書類の保留中タブ。署名待ち (0/1) と進捗バー
ステータスはラベルではなく分数。進み具合がそのまま読めます。

相手に届くもの

依頼はnotification@sign.plusから届きます。件名は書類名、本文にはReview Documentのボタン、送信者名、リンクを転送しないようにという注意、そして期限が入っています。メールはSign.Plusのブランドで届き、自社ブランドに変えるのは有料プランの機能です。

受信トレイに届いた署名依頼メール。Review Documentボタンと期限が本文にある
相手に届く依頼メール。期限が本文に明記されています。

リンクを開くと、書類より先に同意のチェックボックスが出ます。「I agree to use electronic records and signatures」に同意しないと契約書に進めません。ESIGNとeIDASが求める同意の取得で、これを最初に置く順番は正しい設計です。ここは日本語化されておらず英語のまま出ます。

署名者の同意画面。電子記録と電子署名の利用に同意するチェックボックス
同意を取ってから書類を開かせる順序になっています。

そこから先は黄色いStartの目印が最初の空欄を指し、1つ埋めるたびに次へ送ってくれます。必須項目を飛ばすことも、どこをクリックすべきか探すこともありません。

署名者が署名、氏名、役職、日付を埋め終えた契約書
フィールドからフィールドへ誘導されるので、初めてでも迷いません。

完了

署名者は「You're done.」の確認画面で終わります。全員が署名したら署名済みのコピーが届く、という案内だけで、ここまで一度もアカウント作成を求められません。相手がわざわざ登録したくないという理由で契約書が2日止まる、という一番よくある摩擦がそもそも発生しない作りです。

署名者の完了画面。全員の署名後に署名済みコピーを送る旨の案内
署名者の最後の画面。この先、相手側にやることは残りません。

送信側では書類が完了に移ります。開くと両者の署名が入っており、詳細パネルにページ数、ステータス、作成と最終更新の時刻が並びます。

完了した契約書と、ページ数・ステータス・作成と最終更新を示す詳細パネル
両者の署名が入り、ステータスは完了。

テスト用の署名者は、最後までこちらに一度も質問してきませんでした。デモ用の契約書1件から言えることは限られていて、実運用の負荷を測ったわけではありません。それでも、初めて触る人が説明なしで最後まで進める導線であることは確認できました。使いやすさの評価はそこに立っています。

認定電子署名は実際どう売られているか

この契約書は単純電子署名で署名しました。EU全域で手書き署名と同じ法的効力を持ち、多くのヨーロッパの買い手がこのプラットフォームを候補に入れる理由でもある認定電子署名(QES)は、どのプランにも含まれていません。別途購入する前払いクレジットで、購入していないアカウントでは設定画面に「許可されていません」「0 QES利用可能」と表示され、隣に購入ボタンが並びます。同じ画面で購入ボタンを持たないのはパスコード確認だけです。

購入画面の価格は10クレジットで50ドル、1,000クレジットで5,000ドル。この2点は同じ直線上に乗っていて、数量にかかわらず1署名あたり5.00ドル、量による割引は一切ありません。1,000署名は10署名のちょうど100倍です。

これは日常的にQESを使う人の計算を変えます。Professionalの5人チームは1人あたり月19.99ドルとして年間およそ1,199ドルですが、QESを年100回使えば実際の支出はおよそ1,699ドルになります。競合との比較も変わります。Skribbleは従量課金で1署名5ユーロからですが、TeamとProには年間の割当が含まれ、超過分は4.50ユーロと4ユーロです。つまりSkribbleは量が増えるほど1署名あたりが安くなり、Sign.Plusは5ドルのまま動きません。たまに使う程度なら差は小さく、量が出るならSkribbleのほうが安上がりです。契約前にコスト計算ツールで自分の想定回数を入れてみてください。席の値段だけを見ていると、実際の支払いを確実に下回ります。

管理画面を見る

Sign.Plusのホーム画面。ドロップゾーン、最近使用されたテンプレート、進行中の書類が並ぶ
ホーム。中央にドロップゾーン、右に最近使ったテンプレート、下に「最近完了したもの」と「進行中」。ログイン直後の画面から、そのままファイルを置いて始められます。
署名するタブ。ドロップゾーンと、自分自身に署名・署名をリクエストの2つのボタン
署名する。この画面が全体の構造そのものです。ファイルを置くと「自分自身に署名」「署名をリクエスト」の二択だけが現れます。対応形式は pdf, doc, ppt, xls, jpg, png, rtf, tiff。案件やプロジェクトのような箱を先に作る必要はありません。
書類エリア。フォルダー、すべて、保留中、完了、下書き、ゴミ箱の6タブ
書類。フォルダー・すべて・保留中・完了・下書き・ゴミ箱の6タブ。宛先が名前で並ぶので、どの相手で止まっているかが一覧で分かります。
テンプレート画面。ドロップゾーンと保存済みテンプレートの一覧
テンプレート。フィールドを配置済みの書類を保存して使い回す場所です。受信者を設定していないテンプレートには「受信者が設定されていません」と赤い印が付き、送信前に気づけます。
ユーザー画面。使用中のシート数とシートを追加ボタン
ユーザー。ライセンスの考え方がそのまま出ています。1/1が使用中、利用可能な招待は0、保留中の招待も0。人を増やすには「シートを追加」で買い足す方式で、トグルで開放されるわけではありません。
設定のアカウントタブ。プロフィール情報とサインイン、二要素認証の状態
アカウント。プロフィールとサインイン情報。二要素認証は「非アクティブ」、つまり初期状態ではオフです。実際の書類を送る前に、ここだけは入れておくのが無難です。
署名リクエスト設定。SMS・認定電子署名・身分証明書の残数がいずれも0件
署名中。予算が決まるのはこの画面です。「パスコード確認」だけが「購入」ボタンを持ちません。SMSコード確認は利用可能0件、身分証明書確認も0件、そして認定電子署名(QES)は「許可されていません」で0 QES利用可能。つまりQESはプランに含まれず、前払いで買う消耗品です。
ブランディング設定。カスタムロゴとカラー、カスタムURLリダイレクト、メール通知
ブランディング。ロゴと配色、署名ページから戻すカスタムURLを指定できます。メール通知の電子署名証明書は署名済み文書に同梱される設定。デスクトップから署名したい場合は「印刷して署名」を落とします。
プランと請求。プランタイプ、残りの署名リクエスト数、Alohiスイート
プランと請求。このアカウントはEnterpriseで、残りの署名リクエスト数は無制限。下にAlohiの他製品(Fax.Plus、Dial.Plus、Scan.Plus)が並び、Scan.Plus Proは有料プランに付いてきます。
セキュリティ設定。SSO、全ユーザーへの2FA強制、データ居住地
セキュリティ。SSOも全ユーザーへの2FA強制も用意はありますが、どちらも初期状態では非アクティブです。日本のアカウントで見るべきはデータ居住地で、ライブデータが東京、バックアップが大阪。国内保管が要件になる案件では、この1行が効きます。
規制遵守とコンプライアンス文書。トラストセンターの認証バッジ
規制遵守。HIPAA(米国のみ)とPHIPAサービス契約(カナダのみ)は自分で有効化するのではなく申請制です。申請しないかぎりパネルは「非準拠」のまま。トラストセンターにはISO 27001、SOC 2、PCI DSS、HIPAA、GDPR、CCPA、STARが並びます。
統合設定。APIプランタイプ、サンドボックスAPI、接続されたアプリ
統合。APIは別製品です。署名側がEnterpriseのこのアカウントでも「APIアクセスなし」と出ます。一方でドキュメント、サンドボックスAPI、アクセストークンは購入前から触れるので、開発者は費用をかけずに試せます。接続されたアプリにはZapier(非アクティブ)。

主な機能

スイスとEUの適格電子署名にネイティブ対応

Sign.PlusはスイスのZertESとEUのeIDASの両方に準拠したQESを、Swisscom Trust Servicesを通じて発行します。この価格帯では珍しい強みです。ただし予算は別枠で見てください。QESはどのプランにも含まれず、1署名あたり$5の前払いクレジットです。署名リクエストが無制限のEnterpriseでも同じ扱いです。受信者の体験も変わります。QES文書では、署名者は署名前にSwisscomで本人確認を行う必要があります。

HIPAAとBAAを中小企業向け価格で

EnterpriseはHIPAAに対応し、年払いで1ユーザーあたり月$49.99でBAAを締結できます。当編集部が検証したプラットフォームの中で、BAAに至る最も安い公開価格です。DocuSignとAdobeは医療分野の顧客を見積もり専用プランへ誘導します。BAAは申請制のため、依頼するまで管理画面上は非準拠と表示されます。

22リージョンのデータレジデンシー、うち2つはスイス

保管場所は南北アメリカ、欧州、アジア太平洋の22リージョンから選べます。ジュネーブとチューリッヒに加え、フランクフルト、ロンドン、フィンランド、ベルギー、オランダが並びます。既定値はスイスです。この価格帯で保管国を指定できる競合はほとんどありません。

共有端末での対面署名

Professional以上では、目の前の相手にノートPCやタブレットを渡してその場で手書き署名を受け取り、署名済み文書と証明書が自動で保管されます。クリニックや不動産仲介など、メールではなく窓口で署名を得る業務に向いています。

全プラットフォーム対応、常に同期

Web、iOS、Androidは同期が保たれ、PCで作成した書類をスマートフォンから署名しても内容がずれません。デスクトップからの署名はPrint to Signで対応します。席に着いてではなく移動中に署名するチームでは、日常的に効いてくる部分です。

料金

Sign.Plusは料金を公開しており、商談を経なくても金額を確認できます。ただし見落とされやすい点が1つあります。料金ページに出ているのは年払いの金額です。月払いではどのプランも高くなるため、下の表に両方を並べています。

プラン月払い年払い署名リクエスト主なポイント
Free$0$0合計3件テンプレート1件、1ユーザー、カード登録不要
Personal$14.99$9.99月10件1ユーザー、テンプレート5件、Scan.Plus Pro付き
Professional$29.99/ユーザー$19.99/ユーザー無制限最大5ユーザー、テンプレート10件、対面署名
Business$49.99/ユーザー$29.99/ユーザー無制限テンプレート無制限、Zapier、カスタムブランディング
Enterprise$79.99/ユーザー$49.99/ユーザー無制限SSO、HIPAA BAA、データレジデンシー、優先サポート

割安になるのは年払いで、Businessでは最大40%です。有料プランにはScan.Plus Proも付きます。表に表れないコストが1つあります。適格電子署名、SMS認証、本人確認はいずれも別途購入する前払いクレジットで、Enterpriseを含むどのプランにも含まれていません。QESは1署名あたり$5、年間100件なら購読料に$500が上乗せされます。

Sign.Plus Developer API

APIはSign.Plusの別製品で、専用のプランと専用の価格ページを持ちます。上の署名プランのどれにも含まれておらず、どれも必要としません。

対象は、自社のプロダクトや社内システムに署名機能を組み込むチームです。月払いと年払いの列がありますが、年払いの割引は署名プラン側よりずっと小さくなります。

APIプラン月払い年払い署名リクエスト
Essential$79.99$75.99($911.99/年)月50件
Grow$299.99$279.99($3,359.99/年)月200件
Scale$719.99$659.99($7,919.99/年)月600件
Enterprise見積もり見積もり大量利用

年払いで下がるのは階層に応じて5%から8%ほどで、署名プランの40%とは比べものになりません。

階層を決める前に、どこに線が引かれているかを見てください。カスタムブランディングとSMS認証はGrowから、HIPAAとWebhookはEnterpriseのみです。つまりWebhookを前提にした実装は、利用量にかかわらず見積もり対応のプランになります。テンプレート数も階層と連動し、Essentialが5件、Growが10件、Scale以上は無制限です。4階層すべてがSES、AES、QESを署名レベルとして掲げています。

ドキュメント、サンドボックス、アクセストークンは購入前から使えるので、契約せずにAPIを試せます。

セキュリティとコンプライアンス

Alohiがスイスの会社であることは、ブランドの飾りではなく設計に出ています。Sign.Plusは世界でも屈指の厳しさとされるスイスのデータ保護法を前提に作られており、親会社はISO/IEC 27001SOC 2を取得しています。いずれも第三者による監査を受けたもので、自己申告ではありません。

暗号化は要点を押さえています。保存データはAES-256で、鍵は利用者ごとに分かれており共有鍵ではありません。通信はTLS 1.3。基盤はDDoS対策を備えたCDNの背後に置かれ、多層構成で顧客ごとの環境を分離しています。二要素認証は全プランで使えますが、初期状態では無効です。最初の書類を送る前に有効にしておくのが無難です。

コンプライアンスで効いてくるのは、この価格帯にしてはカバー範囲が広いことです。EnterpriseではHIPAAとBAAの締結に対応し、これは遠隔医療や医療機関にとって前提条件になります。GDPRCCPAが欧州とカリフォルニアの要件を、PCI-DSSが決済カードのデータを押さえます。そしてデータレジデンシーで保管先を特定の地域に固定できます。Schrems IIを踏まえたEU企業や、改正データ保護法の下にあるスイス企業では、これは任意ではなく必須の条件です。

署名が完了するたびに、詳細な監査証跡と独立した電子署名証明書が残ります。証明書はプラットフォームとは切り離して保管できる署名済みPDFなので、コンプライアンス上の証拠がSign.Plusのアカウントを持ち続けることに依存しません。

Sign.Plus

Sign.Plus

総合評価
86 /100

編集部スコア

非常に良い

最終更新: 2026-08-30

Sign.Plusは、電子署名プラットフォームにうんざりしている人のための電子署名プラットフォームです。強制的なデモ、読み解けない価格ページ、47項目の比較表といったこの業界の作法を省いて、そのまま動く製品を出してきます。スイスのセキュリティ認証は第三者の監査を受けたもので、ZertES準拠は欧州市場で実際に効く強みです。使い勝手でこのカテゴリーに並ぶのはDropbox Signくらいでしょう。一方で、Salesforceとの深い連携や複雑な条件分岐の承認フローが要る調達には向きません。そこはDocuSignとPandaDocの領域です。規制対象のトラストサービスプロバイダーが発行するQESが要件なら、最も近い選択肢はYoutrustです。YoutrustはフランスANSSIの監督下にあるQTSP自身であるのに対し、Sign.PlusはSwisscom Trust Services経由でQESを発行します。法的な効力はどちらもeIDASのQESで同等なので、違いは商売の形にあります。責任の所在を1社にまとめたい調達はYoutrustを選びがちで、QESはPlus(€23/ユーザー/月)またはPro(€38)に1署名あたり€10〜15のアドオンとして乗ります。価格ではSign.

Plusが下で、Professionalが$19.99/ユーザー/月、QESは1署名$5です。スイスのZertES対応、作りの良いモバイルアプリ、業種別のワークフローまで含めて見るなら、Sign.Plusに落ち着くはずです。ただしQESはどのプランにも含まれず、量が増えても$5のまま下がらない点は先に織り込んでおいてください。摩擦を最小限に、法的に確かな署名を必要とする個人事業主や小規模チームにとって、Sign.

FAQ

Sign.Plus レビュー · FAQ

Sign.Plusの料金はいくらですか?
有料プランは年払いのPersonalが月$9.99から始まり、Professionalが1ユーザー月$19.99、Businessが$29.99、Enterpriseが$49.99です。これらはSign.Plusが表示している年払いの料金で、月払いの場合は同じプランがそれぞれ$14.99、$29.99、$49.99、$79.99になります。ほかに、署名リクエスト合計3件までの無料プランがあります。
Sign.Plusは本当に無料で使えますか?
期限切れの試用版ではなく、本当の無料プランがあります。署名リクエスト合計3件、テンプレート1件、1ユーザーで、カード登録は不要です。3件は月あたりではなくアカウント全体での上限なので、実際の取引を最後まで通して製品を見極めるには十分ですが、業務で使い続けるには足りません。
Sign.Plusは適格電子署名(QES)に対応していますか?
対応しています。EUのeIDAS規則とスイスのZertES法の双方に準拠し、Swisscom Trust Servicesを通じて発行します。ただしQESはどの購読プランにも含まれません。1署名あたり$5の前払いクレジットとして別途購入する必要があり、これはEnterpriseでも同じです。年間100件の適格署名なら、プラン料金に$500が上乗せされます。なお署名者側にも影響があります。QESを選ぶと、受信者は署名前にSwisscomのページへ遷移し、本人確認を行う必要があります。
Sign.PlusはHIPAAに準拠していますか?
HIPAA対応とBAAの締結はEnterpriseプランで可能で、年払いで1ユーザーあたり月$49.99です。当編集部が検証したプラットフォームの中では、BAAに至る最も安い公開価格です。BAAは自分で有効化するのではなく申請制のため、Alohiに連絡するまでアカウントのコンプライアンス画面は非準拠と表示されます。
Sign.Plusは文書をどこに保管しますか?
南北アメリカ、欧州、アジア太平洋の22リージョンから選べます。欧州だけでもジュネーブ、チューリッヒ、フランクフルト、ロンドン、フィンランド、ベルギー、オランダがあります。既定はスイスで、データを米国外に置く必要がある場合に効いてきます。この価格帯で保管国を指定できるサービスはほとんどありません。
Sign.PlusにAPIはありますか?
あります。ただし独立した製品です。Sign.Plus Developer APIには専用のプランがあり、署名リクエスト50件のEssentialが月$79.99、200件のGrowが月$299.99、600件のScaleが月$719.99、大量利用向けのEnterpriseは見積もり対応です。署名プランには影響しません。APIプランが必要なのは、自社プロダクトに署名機能を組み込む場合だけです。ドキュメント、サンドボックス、アクセストークンは購入前から利用できます。 年払いにすると、それぞれ月$75.99、$279.99、$659.99になります。
共有端末での対面署名はできますか?
Professionalプラン以上で可能です。目の前の相手にノートPCやタブレットを渡すと、画面上で手書き署名してもらえ、完成した文書と証明書が自動で保管されます。メールではなく窓口で署名を受け取るクリニックや不動産仲介などに向いた機能です。
Sign.PlusとDocuSignはどちらが良いですか?
Sign.Plusは安く、習得も早い一方、DocuSignは機能が深く連携も豊富です。Professionalは1ユーザー月$19.99で署名リクエストが無制限ですが、DocuSignの同等の入門プランは送信通数に上限があります。連携、プランに含まれるAPI、大企業の調達ではDocuSignが優位です。スイスでのホスティング、価格、送信までの速さではSign.Plusが優位です。
Sign.Plusは小規模チームに向いていますか?
小規模チームには有力な選択肢の1つです。Professionalは最大5ユーザーをカバーし、リクエストは無制限。操作の習得に研修が要らない点も、小規模チームが時間を失いがちな部分を解消します。注意点は、席の追加が切り替えではなく購入である点と、APIとQESが購読の外にある点です。
代替製品

代替候補

合わない?類似ツールと比較しましょう。

総合ベスト
DocuSign

DocuSign

編集部スコア

88 /100

電子署名カテゴリーの基準を作ったプラットフォーム。比類なきコンプライアンス対応、1,000以上の統合、そして受信者を確実に署名へと導くブランドの信頼性。

  • Web、モバイル(iOS/Android)、デスクトップ署名に対応し、44言語以上で署名可能
  • マージフィールド、条件分岐、再利用可能なレイアウトライブラリを備えたテンプレート
  • Bulk Send:1つのテンプレートを数千人の受信者に一括送信
おすすめの用途: 規制対象業界(法務、金融、医療、ライフサイエンス、公的機関)の中堅・大企業向け。最高水準のコンプライアンス対応と、最も広範なエンタープライズ統合エコシステムを必要とするチームに最適です。
編集部のおすすめ
PandaDoc

PandaDoc

編集部スコア

88 /100

ドキュメント作成・署名・決済・分析を一つに統合したオールインワンプラットフォーム。提案書や契約書を商談の一部として作成する営業チーム向けに設計されています。

  • ドラッグドロップ式ブロックエディタ:テキスト、画像、表、動画、価格表、署名フィールド、決済ブロック
  • 提案書、SOW、NDA、MSA、営業契約書、人事文書向けに750以上の既製テンプレート
  • マーケティングが管理し営業が組み立てる、再利用可能ブロックのコンテンツライブラリ
おすすめの用途: 営業主導の組織、マーケティングエージェンシー、プロフェッショナルサービス企業向け。提案書、SOW、契約書を売上創出プロセスの一環として送信し、ドキュメント作成・署名・決済を一つのワークフローに統合したいチームに最適です。
使いやすさNo.1
Dropbox Sign

Dropbox Sign

編集部スコア

86 /100

最も洗練された中堅市場の電子署名プラットフォーム——クラス最高のUX、ネイティブDropbox/Drive統合、開発者に好まれるAPI(旧HelloSign)。

  • 22以上の署名者言語に対応するWeb・モバイル(iOS/Android)・埋め込み署名
  • マージフィールド、署名者ロール、保存済み署名順序を備えた再利用可能テンプレート
  • Dropbox・Google Drive・OneDrive・Boxとのネイティブ統合——ファイルを開いてダウンロードなしで署名依頼
おすすめの用途: すでにDropboxまたはGoogle Driveを使うSMB・中堅チーム、クライアント契約を送るフリーランサー、API経由で自社アプリに署名を組み込む開発者向け。
86

Sign.Plus

非常に良い

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