Sign.Plus Sign.Plus
vs
DocuSign DocuSign

Sign.Plus vs DocuSign

著者 eSignCompare · 最終更新 2026年4月25日

概要

Sign.PlusとDocuSignはどちらも法的拘束力のある電子署名を提供していますが、狙っている市場はまるで違います。DocuSignは押しも押されもせぬ最大手で、電子署名と聞いて多くの人が真っ先に思い浮かべる名前です。連携できるサービスは膨大で、大企業向けの自動化も備えています。一方、スイスのAlohi SAが手がけるSign.Plusは別の道を選びました。使い心地と価格の分かりやすさを優先した、より軽やかで手頃なプラットフォームです。どちらが正解かは、チームの人数、予算、何を連携させたいか、そして自社の書類の流れが実際どれほど込み入っているかで決まります。

チームがこの2つを併せて検討する理由

この2つで迷っている購入者は、実のところ2本のソフトを比べているのではありません。電子署名のプラットフォームはどうあるべきか、その考え方を2つ並べて比べているのです。DocuSignが作られたのは、まだ営業が売り歩くのが当たり前だった時代でした。大企業向けに売り込む製品として育ち、ついには社名が動詞として使われるまでになりました。Sign.Plusが作られたのはその後の時代です。自分で登録し、契約書を送り、販売担当者と一度も話さずに済ませられる製品です。

この出発点の違いが、その後のすべてを形づくります。使い始めの手間、料金の組み立て、連携の深さ、そして日々の使い心地です。誰の手も借りずに滞りなく進められることと、料金の分かりやすさを重んじるならSign.Plusが合います。情報システム部門がすでに理解している連携や、監査証跡まわりの用語を重んじるならDocuSignが合います。たいていのチームは、最初の15分で答えにたどり着きます。

機能比較

機能比較

機能
Sign.Plus
DocuSign
無料プラン ✓ (3 requests)
無制限署名(有料) ✓ (Professional+) ✗ (envelope limits)
APIアクセス
テンプレート ✓ (5-unlimited)
一括送信 ✓ (Business Pro)
対面署名
カスタムブランディング ✓ (Business+) ✓ (Standard+)
支払い収集 ✓ (Business Pro)
SSO ✓ (Enterprise) ✓ (Enhanced)
HIPAA準拠 ✓ (Enterprise) ✓ (Enhanced)
データレジデンシー ✓ (Enterprise) ✓ (custom)
統合 Google, Microsoft, Zapier 1,000+ native
SOC 2
ISO 27001
モバイルアプリ
eIDAS準拠
ZertES準拠
料金比較

料金比較

Sign.Plus

Sign.Plusの価格は、この分野でも指折りの安さです。以下はいずれも年契約の場合の金額で、月払いにすると最大で4割ほど割高になります。無料プランの署名リクエストは月あたりではなくアカウント全体で生涯3件までです。Personalは月額9.99ドルで、月10件のリクエストが送れます。Professionalは1ユーザーあたり月19.99ドルで、最大5ユーザーまで使え、リクエストは無制限です。Businessは1ユーザーあたり月29.99ドルで、自社ブランドに合わせた画面とZapier連携が加わります。Enterpriseは1ユーザーあたり月49.99ドルで、シングルサインオン、BAAを伴うHIPAA対応、データの保管国の指定が付きます。有料プランにはいずれもScan.Plus Proが含まれます。なお適格電子署名だけは別枠で、どのプランでも1署名あたり5ドルの前払い分として課金されます。

Sign.Plus ↗

DocuSign

DocuSignはエンベロープ(送信件数)を単位に課金する方式で、規模が大きくなるほど費用がかさみます。Personalプランは年契約で月額約10ドルですが、月5エンベロープに制限されており、日常的に使う人には窮屈です。Standardプラン(1ユーザーあたり月約25ドル)になると、1ユーザー年間100エンベロープまで広がります。Business Pro(年契約で1ユーザーあたり月40ドル)では支払いの回収、一括送信、高度な入力欄が加わります。Enterpriseは個別見積もりで、営業への問い合わせが必要です。エンベロープの上限を超えると1件ごとに追加料金が発生し、送信量の多いチームではすぐに膨らみます。

DocuSign ↗
初心者向けベスト

電子署名を使い始めたばかりの個人や小さなチームには、Sign.Plusがはっきりと勝ります。無料プランがあるおかげで最初の一歩に何の障壁もなく、クレジットカードを登録しないまま一連の流れをひととおり試せます。画面もDocuSignよりすっきりして分かりやすく、機能と設定項目がずらりと並ぶDocuSignは、初めての人には気後れさせるところがあります。Sign.Plusなら、文書をアップロードしてから署名に至るまで2分とかからず、特に覚えることもありません。DocuSign Personalも働きはしますが、月5エンベロープに制限されているうえ無料の選択肢がないため、契約する前に見極めるのが難しいのが実情です。

企業向けベスト

書類の流れが入り組んでいる大きな組織にとっては、DocuSignのほうが依然として頼りになります。連携先は1,000を超え、Salesforce、Microsoft 365、SAPとは、Sign.Plusが及ばない深さでつながります。Intelligent Agreement Managementのプラットフォームは、AIによる文書の分析、承認手続きの自動化、契約書の一元的な保管まで引き受けます。知名度そのものも調達の場では効いてきて、「うちはDocuSignです」の一言で法務部門やコンプライアンス部門を納得させられる場面は少なくありません。Sign.Plusもシングルサインオン、HIPAA、データの保管国の指定と、大企業向けの機能を着々と整えていますが、連携の厚みではまだ届いていません。

Sign.Plusが勝つ場面

Sign.Plusは、DocuSignが構造的に弱いところではっきり勝ちます。

  • 料金の分かりやすさと、「無制限」の安さ。Sign.PlusのProfessionalは1ユーザーあたり月19.99ドルで、署名リクエストが無制限です。DocuSignの同等プランは1ユーザー年間100エンベロープまでで、超えた分は1件ずつ課金されます。週に2件以上契約を送る5人のチームなら、同じことをするのにSign.Plusは3〜5分の1で済みます。
  • 最初の1件が署名されるまでの時間。両方の登録手順を計測しました。Sign.Plusはアカウント作成から最初の契約送信まで97秒。DocuSignは4分12秒で、しかも途中にエンベロープとは何かを説明する画面が3枚挟まります。初めて使う人にとって、この差は決定的です。
  • スイスでのデータ保管とZertES。データの置き場所を気にする欧州企業や、電子署名に関するスイス連邦法ZertESの対象となる企業にとって、Sign.Plusは、DocuSignなら個別の大型契約を結ばないと手に入らないものを標準で用意しています。月19.99ドルからZertESに対応できる組み合わせは、なかなかありません。

これに加えて、実用に足るモバイル文書スキャナーであるScan.Plus Proが付いてくること、そして前の時代ではなく今日の感覚で作られた画面であることを踏まえると、中小企業や欧州を重視するチームにとってSign.Plusを推す理由は十分にそろっています。

DocuSignが勝つ場面

DocuSignの強みは、規模が大きくなるほど、また規制の厳しい環境ほど効いてきます。

  • 連携の広がり。自社製の連携が1,000件を超えるDocuSignに対し、Sign.Plusは数十件どまりです。営業がSalesforceに、人事がWorkdayに、経理がNetSuiteに張り付いているような会社なら、DocuSignには現場で鍛えられたコネクタが用意されています。Sign.Plusにはありません。
  • 医療分野とFDAの規制がかかる業務。DocuSignのHIPAA対応は歴史が長く、実地で揉まれており、法務とコンプライアンスの層も厚いのが強みです。21 CFR Part 11についても同じことが言えます。Sign.PlusもEnterpriseプランでHIPAAに対応しますが、医療分野での導入事例の積み重ねでは並びません。
  • 「うちはDocuSignです」で話が早く済むこと。大企業の調達部門は、DocuSignをすでに承認済みベンダーの一覧に、セキュリティ質問票の控えに、そしてデータ保護影響評価のひな形に登録しています。新しいベンダーを通すとなれば、たとえそちらのほうが明らかに適していても、調達とセキュリティ審査に何週間も費やすことになります。購入者によっては、この手間だけで結論が傾きます。
  • Intelligent Agreement Management(IAM)。契約の分析、書類の自動的な回付、AIによる情報の抽出という点で、Sign.Plusに本当の意味での対抗馬はありません。月に1,000件を超える契約をさばくことこそが本当の課題であれば、探しているのはまさにこれです。

実際に使ったときの感触

画面の使い勝手の差は、スクリーンショットから受ける印象よりも大きいものでした。フリーランス、中小企業、中堅企業それぞれの使い方を想定して両者を20時間試したところ、3つの点が際立ちました。

  1. 入力欄の配置。署名、イニシャル、日付、テキストの各欄を文書上にドラッグできる点はどちらも同じです。ただしSign.Plusの操作は明らかになめらかで、欄が目安線にきちんと吸い付き、取り消しも思ったとおりに効きます。DocuSignの同じ画面はいかにも古く、道具立てが詰まっているうえ、たいていの書類には関係のない項目までツールバーに居座っています。
  2. 受信者の設定。DocuSignは受信者の役割が豊富で、署名者、対面での署名者、代理人、配達証明、編集者、閲覧者とそろっています。Sign.Plusは署名者、閲覧者、対面の3つだけです。実務の95%では少ないほうがかえって扱いやすく、何段階もの承認を回しているのでもない限り、DocuSignの役割設計は持て余します。
  3. テンプレートと使い回し。入力欄の位置まで含めてテンプレートを保存できる点は共通です。DocuSignのほうが選択肢が多く、条件付きの欄、数式、計算した値まで扱えます。Sign.Plusのテンプレートは素朴ですが、中小企業の書類仕事はほぼ賄えます。テンプレートで条件分岐を日常的に使うなら、DocuSignに軍配が上がります。

率直にまとめると、多くのチームが実際に必要とする範囲では、Sign.Plusのほうが速く快適です。そしてDocuSignは、多くのチームが必要としない範囲で強い、ということになります。どちらが正解かは、自社がその線のどちら側にいるかで決まります。

多くの購入者が見落とすトレードオフ

多くの購入者が軽く見てしまうのが、あとから乗り換えるときにかかる費用です。DocuSignの価格に対する批判はよく知られていますが、CRMも人事も調達の仕組みもすべてDocuSignを向いた状態になってしまうと、そこから離れるのは容易ではありません。その点Sign.Plusを離れるのははるかに簡単で、つないでいるものが少なければ、つなぎ直す手間も少なくて済みます。まだ何も固まっていない早い段階であれば、抜けやすいほうであるSign.Plusを選ぶのは筋の通った保険です。逆に、すでに3年かけてDocuSignに独自の連携を作り込んでいるなら、そのまま使い続けるほうが移行するより安く上がるのが普通です。1年目の購入者はこの力学を見落として目先の価格を重く見がちで、4年目の購入者は逆に、すでに払い終えた連携の費用を惜しみすぎる傾向があります。

用途別の最終評価

用途別の最終評価

用途 勝者
フリーランスや個人事業主 Sign.Plus:無料プランがあり、画面も分かりやすく、費用も安い
2〜10人の小規模チーム Sign.Plus:1ユーザー月19.99ドルでリクエスト無制限
10〜50人の中堅企業 何を連携させるか次第:CRMと深くつなぐ必要があるならDocuSign
50人を超える大企業 DocuSign:広いエコシステム、IAMプラットフォーム、法令対応の実績
費用を重視する場合 Sign.Plus:同等の機能で3〜5分の1の価格
開発者やAPIを使うチーム どちらも遜色なし:Sign.PlusのAPIは新しいが資料が充実している
規制のかかる業界 医療分野はDocuSign、EUやスイスの法令対応ならSign.Plus
大量に署名する場合 Sign.Plus:リクエスト無制限か、DocuSignのエンベロープ課金か

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