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DocuSign DocuSign

SignNow vs DocuSign

著者 eSignCompare · 最終更新 2026年5月5日

概要

SignNowとDocuSignは、中身の機能はよく似ているのに、電子署名の価格帯としては両極に位置しています。DocuSignはこのカテゴリーの先頭を走る存在で、たいていの調達担当者がすでに名前を知っており、統合エコシステムの厚みでは他を寄せつけず、その分だけ価格も高く設定されています。airSlate傘下のSignNowは、同じように法的拘束力のある署名を2〜3分の1の値段で提供します。ユーザー数を問わない定額制のワークスペースを軸に、名前の付いた各プランでは署名依頼を年間100件までに制限する仕組みです。ですから本当に問うべきは、どちらが技術的に優れているかではありません。DocuSignのエコシステムとユーザー単位の課金が、自社の件数と連携したいシステムに照らして差額に見合うかどうかです。

チームがこの2つを併せて検討する理由

SignNowとDocuSignの比較は、多くの調達担当者が表に出さずに行っているものです。どちらも法的拘束力のある電子署名の手続きを同じようにこなせるため、争点はただ一つ、DocuSignの知名度と厚みのある連携が、ユーザーあたりの上乗せ分に見合うかどうかです。SignNowはワークスペース単位の定額制を採り、どのプランでもユーザー数を問わずに合計月額8〜30ドル、これとは別に1件1.50ドルのSite Licenseを用意しています。DocuSignはユーザー単位かつエンベロープ単位という従来型の課金を維持しており、人数が増えれば費用も増えていきます。

多くのチームが両方を検討することになるのは、まずDocuSignが当たり前の選択肢として存在し、そこへ調達に明るい誰かが価格差を指摘して、はじめて本当に決める必要が生じるからです。率直に言えば、問われているのはこういうことです。エコシステムとブランドのためにDocuSignの上乗せ分を払うのか、それとも法的な効力は変わらないのだからSignNowの価格で済ませるのか。答えは、どちらが優れているかではなく、自社が何を連携させたいのか、そしてどれだけ署名を送るのかで決まります。

機能比較

機能比較

機能
SignNow
DocuSign
無料プラン ✗ (7-day trial) ✗
初期価格 $8/mo flat (unlimited users) ~$10/mo (5 envelopes)
全プラン無制限ユーザー ✓ ✗ (50-user cap on self-serve)
含まれる署名招待数 100/year (Business / Premium / Enterprise) 5/mo Personal · 100/user/yr Standard+
テンプレート ✓ (all paid plans) ✓ (Standard+)
一括送信 ✓ (Business Premium+) ✓ (Business Pro)
条件付きフィールド ✓ (Enterprise) ✓ (Business Pro)
支払い収集 ✓ (Business Premium+) ✓ (Business Pro)
カスタムブランディング ✓ (Business Premium+) ✓ (Standard+)
APIアクセス ✓ (Site License) ✓ (Standard+)
CRM統合(Salesforce、NetSuite) ✓ (Site License) ✓ (Standard+)
SSO / SAML ✓ (Site License) ✓ (Enhanced/IAM)
HIPAA(BAA) ✓ (Site License) ✓ (Enhanced/IAM)
FedRAMP認可 ✗ ✓ (Enhanced/IAM)
eIDAS準拠 ✓ (AES via add-on) ✓ (AES + QES)
21 CFR Part 11 ✓ (Site License) ✓ (Enhanced/IAM)
ネイティブ統合(標準) Google, Microsoft, Slack, Zapier, Box, Dropbox 1,000+
モバイルアプリ ✓ ✓
SOC 2 Type II ✓ ✓
ISO 27001 ✓ ✓
料金比較

料金比較

SignNow

SignNowはワークスペース単位の定額制で、どの有料プランでもユーザーは何人でも追加でき、上限がかかるのはユーザー数ではなく署名依頼の件数です。Businessプランは年契約で月額8ドルの定額、年間100件の署名依頼、使い回せるテンプレート、モバイルアプリ、クラウド上での基本的な文書整理が含まれます。Business Premium(月額15ドル定額)は100件という上限をそのままに、一括送信、招待リンク、支払い依頼、自動リマインダー、チームでのテンプレート共同編集、自社ブランドに合わせた画面を追加します。Enterprise(月額30ドル定額)も100件のままで、受信者の本人確認、条件付き入力欄、添付ファイルの提出依頼、署名後のリダイレクト、SMSでの依頼が加わります。第4のプランがSite Licenseで、署名依頼1件あたり1.50ドル(件数に応じた割引あり)。APIの利用、SalesforceやNetSuiteとのCRM連携、シングルサインオン、HIPAAや21 CFR Part 11といった高度な適合性、そして電話でのサポートは、すべてここに含まれます。無期限の無料プランはなく、有料プランに7日間の試用期間が付くだけです。

SignNow ↗

DocuSign

DocuSignはユーザー単位の課金に加えて、エンベロープ(送信件数)にも上限を設けています。Personal(年契約で月約10ドル)は月5エンベロープどまりで、日常的に使うには手狭です。Standard(1ユーザーあたり月約25ドル)になると、上限が1ユーザー年間100エンベロープまで広がります。支払いの回収、一括送信、高度な入力欄がようやく揃うのはBusiness Pro(年契約で1ユーザーあたり月40ドル)からです。最上位のEnhanced/IAM(個別見積もり)では、契約ライフサイクル管理のプラットフォーム、AI Insightによる契約分析、HIPAA BAA、21 CFR Part 11、FedRAMP Moderateが利用できます。上限を超えるとエンベロープ単位の追加料金が発生し、送信量の多いチームではあっという間に膨らみます。無期限の無料プランはなく、試用期間も限られています。

DocuSign ↗
初心者向けベスト

年間の署名件数が100件に収まる個人利用者、フリーランス、小規模チームであれば、値ごろ感でSignNowに軍配が上がります。月額8ドルの定額でユーザー数に制限がないため、5人のチームでもBusinessプランなら年間100ドル足らずで済みます。同じ顔ぶれがDocuSign Standardを使えば年間およそ1,500ドルです。画面の分かりやすさはDocuSignと同等で、作り込みの丁寧さがわずかに及ばない程度。引き換えになるのは件数で、年間100件を超えるとSite License(1件1.50ドル)へ移る必要があります。週に契約が2件も届かないようなチームなら、SignNowで浮く金額は年々積み上がっていきます。

企業向けベスト

署名の件数が多く、社内システムとの連携も深く求められ、調達の要件も厳しい大企業にとっては、DocuSignのほうが組織として選びやすい相手であり続けています。1,000を超える自社製の連携が、CPQを含むSalesforce、Microsoft 365、Workday、SAP、ServiceNowといった主要な業務システムを、SignNowの標準プランよりも踏み込んでカバーします。SignNowではSalesforceとNetSuiteの連携がSite Licenseに限られるためです。Intelligent Agreement Managementのプラットフォーム、AIによる分析、FedRAMP Moderateの認可は、SignNowが追いつけていない実質的な差といえます。SignNowもSOC 2 Type IIという基本的な適合性を備え、署名件数の少ないチームにとっては価格面で十分競争力がありますが、全社規模で展開するなら、Site Licenseの1件あたりの課金とDocuSignのユーザー単位の課金を、腰を据えて試算する必要があります。

SignNowが勝つ場面

SignNowの強みは、その料金の組み立て方からそのまま生まれています。

  • ユーザー数を問わない定額制。5人のチームがSignNow Businessを使えば合計で月額8ドル、年間およそ96ドルです。同じ顔ぶれをDocuSign Standardに乗せると25 × 5 × 12で年間約1,500ドルになります。依頼件数が年間100件の枠内に収まっている限り、この差は圧倒的です。6人目、20人目と増やせば、差はさらに開きます。
  • 15ドルで一括送信と支払いの回収まで。SignNowは月15ドルのBusiness Premiumに、一括送信、支払い依頼、自動リマインダー、チームでのテンプレート共有を含めています。DocuSignはこれらをBusiness Pro(1ユーザーあたり月40ドル)に取ってあるため、5人のチームが四半期ごとに新入社員の手続きを回す場合、SignNowなら月15ドル、DocuSignなら月200ドル。同じことをするのにこれだけ違います。
  • 30ドルで本人確認。SignNowの受信者本人確認は、月額30ドル定額のEnterpriseに含まれます。DocuSignで同じことをするSMS認証はBusiness Pro(1ユーザーあたり月40ドル)からで、さらに厳密な本人確認となるとEnhanced/IAM(個別見積もり)が必要です。
  • 大量に送るなら1件ごとに払うSite License。年間数千件の依頼を送っていて、DocuSignのユーザー単位の課金が規模的に厳しくなってきたなら、1件1.50ドルのSite Licenseがはるかに安く収まることがあります。試算してみましょう。年間5,000件なら、Site Licenseはチームの人数に関係なく年間7,500ドル。同じ件数を25人でDocuSign Business Proを使ってさばくと40 × 25 × 12で年間12,000ドルとなり、しかもこれはエンベロープの超過分を勘定に入れる前の金額です。

DocuSignが勝つ場面

DocuSignにも確かな強みがあり、いくつかの領域に集中しています。

  • 下位プランから使える連携の厚み。DocuSignのSalesforce、Microsoft 365、Workday、SAP、NetSuite、ServiceNowの各コネクタは、Standardプラン(1ユーザーあたり月25ドル)から使えます。一方、現行のSignNowの料金ページでは、SalesforceとNetSuiteの連携はSite Licenseに限られています。つまり月8ドルの定額とCRM連携の両方を望んでも、その組み合わせは成立しません。一日中Salesforceの中で仕事をしている営業チームにとっては、これが決め手になることが少なくありません。
  • 米連邦機関向けのFedRAMP認可。DocuSignはFedRAMP Moderateを取得しており、本稿執筆時点でSignNowは取得していません。米連邦政府機関やその契約企業、一部の州・地方自治体は、FedRAMPのない電子署名プラットフォームを調達できません。これは好みの問題ではなく、制度上の関門です。
  • 医療分野の調達に慣れている。DocuSignは医療機関との契約を長く扱ってきました。HIPAA BAAのひな形、導入の手引き、記入済みの第三者向けセキュリティ質問票と、どれも手慣れています。SignNowにもHIPAA対応はありますが、Site Licenseの「advanced compliance standards」の枠内に限られており、病院グループの調達手続きは今なおDocuSignのほうが通りやすいのが実情です。
  • 下位プランからAPIが使える。DocuSignのAPIはStandard(1ユーザーあたり月25ドル)から利用でき、SignNowのAPIはSite Licenseが前提です。限られた予算で自社の製品に署名機能を組み込みたい開発チームにとっては、この一点でSignNowの定額プランの価格優位がひっくり返ります。

さらにブランドの効き目もあります。DocuSignのロゴが入った依頼メールが届くと、受け取る側はそれだけで少し信用します。取締役会の決議書、M&A関連の書類、大企業との取引契約といった、外部に向けた重い署名の場面では、この印象が今も効いてきます。

実際に使ったときの感触

中小企業と中堅企業それぞれの使い方を想定して両者を15時間以上試したところ、機能一覧からは読み取れない3つの違いが効いてきました。

  1. 定額制とユーザー単位の課金とでは、人が増えることの受け止め方が変わる。DocuSignでは6人目を迎えるたびに月25〜40ドルが明細に増えるので、費用が常に目に入ります。SignNowではワークスペースの件数枠に収まっている限り人を増やしても費用は変わらず、社内に広めやすい半面、100件の上限にぶつかるまで送信量の増加に気づきにくくなります。どちらの仕組みにもつまずきどころがあり、一方が自動的に正解というわけではありません。
  2. 条件分岐を組み込んだテンプレート。テンプレート自体はどちらも扱えます。DocuSignの条件分岐、たとえば署名者が選択肢Aを選んだときだけ入力欄Bを出すといった処理は、作りが丁寧で挙動も安定しています。SignNowの同等機能も動きはしますが、細部の粗さが残ります。条件付きの入力欄が30以上ある入社手続き一式のような場面ではDocuSignが明らかに優れており、それ以外の用途では差はほとんど気になりません。
  3. スマートフォンでの署名。iOSとAndroid向けのアプリはどちらも用意されています。DocuSignのアプリはこの分野で最も作り込まれており、受信者が操作に詰まったという話はまず聞きません。SignNowのアプリも実用に足りますが、使い勝手では半歩後ろです。顧客がスマートフォンから署名する場面では、DocuSignのほうが最後まで完了する割合をわずかに、しかし確実に高めます。エンベロープが数千通ともなれば、その差は無視できません。

まとめると、作り込みが物を言う場面ではDocuSignが上回り、SignNowはその9割の価値をわずかな費用で提供します。ただしそれは、自社のチームが定額プランの枠に収まり、Site Licenseでしか使えない連携やAPIを必要としない場合に限られます。

多くの購入者が見落とすトレードオフ

多くの購入者が甘く見積もるのは、ユーザー数の上限ではなく、依頼件数の上限のほうです。SignNowの定額プランは一見して破格に映ります。月額8ドルで何人でも使えるのですから当然です。ところが本当の制約は、年間100件という署名依頼の枠にあります。3人のチームが平日に1件ずつ契約を送っていけば9月半ばには枠を使い切り、Site Licenseへ移るか、翌年まで待つしかなくなります。そこで採算が入れ替わります。1件1.50ドルですから、年間1,000件を送ればSite Licenseで1,500ドル。それでも3人でDocuSign Standardを使うより安くはあります(ライセンス代が25 × 3 × 12で年間900ドル、これに1ユーザー年間100通を超えた分の超過料金が乗ります)。とはいえ、計算はここから一気に込み入ってきます。この比較をするときは、社員数ではなく実際の年間署名件数をもとに試算してください。SignNowで割に合わなくなるのは、大人数のチームではなく、少人数で大量に送っているチームです。

用途別の最終評価

用途別の最終評価

用途 勝者
フリーランスや個人事業主 SignNow:月額8ドルの定額で、年間100件までの個人利用をまかなえる
2〜10名の小規模チーム SignNow:ユーザー数を問わない定額制がユーザー単価の課金を上回る
10〜50名の中堅企業 件数しだい:年間100件未満ならSignNow、それを超えるならDocuSignかSite License
50名を超える大企業 DocuSign:IAMプラットフォーム、FedRAMP、そして層の厚いエコシステム
価格を重視し件数の少ない購入者 SignNow:定額プランの出発点がそもそも安い
開発者やAPIを使うチーム DocuSign:下位プランからAPIが使えるのに対し、SignNowはSite Licenseが前提
SalesforceやNetSuiteを軸にするチーム DocuSign:StandardからCRMコネクタを利用でき、SignNowはSite Licenseに限られる
規制のかかる医療業務 DocuSign:HIPAAでの実績が長く、BAAの適用範囲も広い
大量の文書に署名する場合 両方を試算:エンベロープ単位のDocuSignか、1件1.50ドルのSignNow Site Licenseか

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